〜痛い〜



中学の頃。

家に帰っても誰も居なかった我が家において

一人だけの時間は楽しみこ上ませんでした。

その日もまた、一人早く帰った私は台所を漁ることに勤しんでいました。

おもむろに冷蔵庫を開けたときでした。

サーーー。。。

後ろのほうで音がしました。

ギクッとして後ろ振り向くも何も居ない。





見ると締め切ったはずのカーテンが半分だけ空いて揺れていました。

足元には愛犬が3匹居るから彼らではない。

薄気味悪さを感じながらもカーテンを直しにいく自分。

「これでよしっと」

カーテンを閉めなおし開かないように洗濯ばさみを付けた時でした。


――イタイ――


男とも女ともつかない消えるようなか細い声でした。

耳元でという訳でなく、

語弊があるかもしれませんが、

頭の中に響くような不思議な感じでした。


その後特に何かあったわけではなく、

声の持ち主が誰だったのかは分かりません。